ESDセミナー「自分で作っておいしい子どもクッキング」1日目を開催しました

  • 2017.05.31 Wednesday
  • 06:40
3月26日にESDセミナー「自分で作っておいしい子どもクッキング」1日目を開催しました。

今年度のESDセミナーは子どもを対象に食べ物を選択するという切り口で
2日連続の講座です。

ESDとは「持続可能な開発のための教育(Education for Sustainable Development)」の略称で、
社会の課題と身近な暮らしを結びつけ、新たな価値観や行動を生み出すことを目指す学習や活動です。

今回は社会の課題であり、身近な問題でもある「食べ物」に焦点をあてて、
子どもたちが自分の夢を追ったり、好きなことをしたりしていくための基礎となる
「体と食べ物の栄養バランス」を実験やゲーム、調理を使って、感じてもらうプログラムです。
子どもたちには、何がいい悪いを教えるのではなく、事実を伝えることで、
自分たちで考え、選択していってほしいと思って講座を作りました。

1日目は、開発教育協会の佐藤友紀さんに来ていただいて、
着色料の味見実験と栄養バランスを考えた献立づくりゲームをしました。
1日目は保護者も参加できて、子どもグループ、保護者グループに分かれて
始まりました。



各グループには学生のリーダーが入ってくれました。
保護者グループのリーダーは2日目の講師の栄養管理士の三崎恵子さんが
入ってくれました。
リーダーといっても、みんなを引っ張っていくのではなく、
みんなが楽しく学べる空間を一緒に作っていくお手伝いをしてくれる人です。
各グループにリーダーが入ると緊張していたみんなが
少し緩みました。



さて、いよいよ実験のお時間です。
なにやらあやしい液体を混ぜた飲み物です。
1つは色がついていない透明の飲み物。
1つはオレンジ色がついた飲み物です。

子どもグループから2人、保護者グループから1人
出てきてもらって、目隠しして飲んでもらいます。
味は違うでしょうか???
参加者の弟くんもお母さんとお姉ちゃんが
目隠して飲んでいるので、心配して見守っています。



味は違いますか?
「はい」
味はみんな違ったのがわかったみたいです。

どちらがおいしいですか?
「こちら」
3人とも答えたのは色がついた飲み物でした。

実はこの実験、ちょっと失敗だったんです。
時間の関係で、実験のリハーサルができなかったのですが、
実は、2つとも甘いぶどう糖をいれて、
レモンの味をつけたジュースでした。
片方には着色料を入れて、片方には着色料を入れませんでした。

予想では、色を付けただけでは、味は変わらないはずだったんです。
ですから、目隠しをされた人は違いがわからず、
色は見た目だけの問題だったはずなんですが…
後から調べてみると、実は使った着色料には
色のほかに、においもついていました。
味は変わらないはずなのですが、その「におい」に
3人は反応したようです。

では、気を取り直して、
ジュースの味ではわからなかったけど、
ゲームで食べ物を比べてみましょう。



チョコレート、スナック菓子、漬物、たくあん、ソーセージ
それぞれ、2種類以上を用意しました。
値段が書いてあります。
それぞれどれを選びますか?
どうしてそれを選びましたか?

ゲームが始まるとみんなワイワイガヤガヤ、
あっちがいいかもこっちがいいかも。
こどもたちはこちらは教えてもいないのに、
表示を見始めました。
産地を気にする子、
着色料を気にする子
賞味期限を気にする子
添加物を気にする子
パクッと食べて味を気にする子もいます。

 

そして、子どもたちと同じかそれ以上に
盛り上がっているのが保護者グループ。
この漬物は切れていて便利。なんていう、
日頃から献立を考え、料理している人らしい
意見も飛び出します。



ESDは先生と生徒という形でなく、
対等な人同士が対話することで
学び合いの場が作られることが大切です。
子どもグループも大人グループもそれぞれが
今までの生活の中で知ったことや
考えていたことをグループ内で共有しながら、
どれがいいかなと考えていきます。



ゲーム終了。
このゲームには特に答えがありません。
でも、みんなが考えたことを分かち合うことで
そんな考えがあるのかというのを知ることができます。

佐藤さんから、特に着色料の話がありました。
どんなものから着色料ができているのか知れました。
少しの量だと大丈夫かもしれなくても、
なんでもたくさんとると害になることも
ジュースの砂糖を例に話してくれました。
家庭科の先生でもある佐藤さん、
ペットボトル症候群など、
砂糖によって、体も気持ちも不安定に
なることがあるようです。



ゲームを通して、買い物するときに
今までとは違った選択方法を知れたかな。

最後は、献立ゲームです。
たくさんのおいしそうなメニューの中から、
それぞれのグループで献立を考えてみます。
明日のクッキングに向けての練習でもあります。

  

えっビール?保護者グループが選んだのかと
思いきや、実はこどもグループの一つが
選びました。ビール好きのお父さんのことを
考えて選んだそうです。
子どもたちって本当に色々見ていますし、
色々考えています。
「ビールを飲むなら、おつまみが必要」とか、
「おつまみはお野菜系がいい」とか
いままで聞いたことや、自分がそうだと思ったことを
グループ内で素直に話してくれます。

主食、主菜、副菜、もう一品という話を
最後に聞きました。



今日のゲームで買い物と献立のことは
わかったかな。
明日は実際に献立と料理の日です。
楽しみですね。

楽しいゲームを作って進めてくれた
開発教育協会の佐藤友紀さん、
どうもありがとうございました。
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